ひとり旅の楽しみ

旅行が好きだ。「次どこがいいかな」と想像するだけでちょっと嬉しくなる。だから今の状況はちょっと寂しい。でもこの時間はきっと、次の旅をもっと楽しくするためのヒントなんだろう。そう思うことにしている。と同時に、今までの旅のこともよく思い出す。

 

数回、ひとりで欧州方面へ1〜2週間行ったり、国内で数日間の旅をしたりした。

最初はドキドキのひとり旅だったのだが(だれかと行きたかったけど予定が合わなかった)、これが心地よかった。美術館めぐりが好きだが、ひとりでゆっくり見て回れるのも悪くない。自分の思いのままに時間が使えるのは、気を遣わなくていいから楽だ。怖がりだしすぐオロオロするほうだが、「できるだけ暗くなる前に晩御飯を買ってホテルに戻る」とか、自分なりに決めたガイドライン(?)にしたがっていれば、まあまあ落ち着いて動ける。超マイペースな私には合っていた。

 

そのうちに、ざっくりとしたリズムができた。

朝、家族とLINEしつつ朝食をたくさん食べる(昼は抜くか、ごく軽くにしたい)

ホテルをできるだけ早く出発して観光開始

Wifiがつながるところなどでたまに家族にLINE

日が落ちる頃、スーパーなどで晩御飯を調達してホテルに帰る

ホテルで日記を書く、SNSに写真を投稿する、明日の計画を決める

 

実は、最初は生存報告の意味で家族にLINEしていたのが、いつしか旅先で撮った写真を送るのが楽しみになり、すると感想が返ってくるのが嬉しくなって、Wifiスポットを見つけるたびにうるさく送るようになってしまった。そのうえ、友人のすすめでSNSのアカウントを作って写真を投稿してみたら(小心者なので友人だけに公開)、見てもらえているのが嬉しくて(おまけにコメントまでもらえることもある)、新たなルーティンに加わった。

 

ふだんは連絡サボってしまう方だし、SNSもめったに投稿しないのに、ひとり旅期間限定でせっせと自分のことを報告したり、「そういえばあの人どうしているかな」と考えたりする。あれ?これは本当に「ひとり旅」と言っていいものなのか。。。?

 

でも、こういう旅がまたしたい。いつもより自分に耳を傾けつつ、だれかとのつながりを感じて心が満たされる。贅沢な時間。ひとりだけど、ひとりじゃない。

 

そう、私の「ひとり旅」は、実はその半分が「半ひとり旅」。また書きたいな。